これほど酷い判定を見たのは久しぶりだった。
前半ロスタイムでの田中碧のレッドカード。
ボールに行った田中碧の足は確実にボールに触っていた。
丸いボールの上をわずかに滑って着地した田中碧の足裏スパイクがカタール選手の足に不幸にも当たってしまった。
ここでVARの登場なのだが。
誰が見ても田中碧の故意ではなく、偶然の産物であったのだが一発レッドカード。
これだけはっきりスローで映っているのになぜ?
見ている我々は日本人なので当然日本贔屓。
この判定に大いに不満はある。
いろいろ言いたいが、ここはグッと我慢して受け入れるしかない。
しかし、後半のPKシーン。
前半の田中碧のケースでVARを使用したならば、当然ここもVARで確認すべき。
なのに。
なのに。
主審はビデオアシスタントレフェリーと少しやり取りをしたのみで、スロー再生を確認することなくPK確定。
再生確認さえすれば、あきらかにPKではない状況。
これはなぜ?????
個人的には思わず
「審判、お金もらってんじゃないの?」
と思ってしまった。
カタールは勝てばオリンピック出場権獲得が濃厚。
国策として強化してきたカタールサッカーがワールドカップ出場に先立ちオリンピック出場権を獲得すれば当然カタールサッカーの盛り上がりは加速する。
カタール選手たちも必死に戦っていたに違いない。
グループリーグ敗退が決まってしまった日本に対し、このPKにより同点としたカタールは是が非でも勝利をもぎ取りたかったに違いないが、残念ながらこのまま1-1で終了。
カタールのオリンピック出場は叶わなかった。
日本、カタールの両国にとって残念なゲームとなってしまった。
それにしても主審が主導権を持つとはいえ、ビデオアシスタントレフェリーのアドバイス次第で主審がスロー画像確認を決めるということは、ビデオアシスタントレフェリーの言葉一つだってこと。
ここに何らかの恣意的な判断があり、主審がスロー画像確認に至らなかったとすればこれは問題だ。
これがVARの抱える問題点じゃなかろうか。
ほかのグループリーグのゲームを見たわけじゃないのではっきりとは言えないが、日本の場合3試合ともVARに泣かされたことを思えば、これは新たな「中東の笛」ともなりうるのではないかと思う。
こんな「あきらかな誤審」ともいえる判定がまかり通るようであれば、VARなんか必要ないのでは。
かつてのアルゼンチンの英雄マラドーナの「神の手」判定の方が、同じ誤審でもよほど夢がある。
いろいろ文句はあるが、結局は1点しか獲れなかった日本代表だからこのような結果になった。
どのゲームも2点目、3点目を獲れていればVARなぞの理不尽な判定に泣くことになってしまった。
特にアジアのレベルでは疑惑の判定などは日常茶飯事。
あきらかに日本いじめともいえるレフェリングがあっても勝ち切る実力がなければいけないということ。
オリンピック本番まであと半年。
真剣勝負の場はもうない。
日本代表はどこまで行くのか。
がんばれ日本!