最近は若手サッカー選手がどんどん海外移籍するようになった。
海外移籍、特にヨーロッパで日本人プレーヤーの実力が認められるようになったことは素晴らしいことだ。
しかし、海外移籍に挑戦したすべての選手が成功してステップアップできるわけじゃない。
これまで海外移籍で成功したといえる日本人は古くは奥寺康彦、中田英寿、小野伸二、高原直泰、中村俊輔、川島永嗣、松井大輔、本田圭佑、内田篤人、長友佑都、岡崎慎司、長谷部誠、香川真司、酒井高徳、酒井宏樹、柴崎岳などがいる。
中島翔哉、堂安律はこれからの選手だし、今話題の久保建英、安部裕葵などは実績ゼロに近い。
三浦知良、名波浩、城彰二、西澤明訓、広山望、川口能活、稲本潤一、槙野智章、細貝萌、安田理大、伊野波雅彦、宇佐美貴史、などは残念ながら海外移籍に成功したとは言えずに日本に帰ってくることになった。
不運なケガなどで活躍できなかった選手もいるけれど、多くはサッカー以外の問題で成功を収められなかった選手も多い。
言葉の問題、生活環境・文化の違いなどに馴染めなくて本来の実力を出し切れなかった選手たちだ。
サッカーに限らず、海外に拠点を移すということは現地の言葉で現地の文化に入って行って生活をするということだ。
つまり海外移籍とは、その国の人間になるという事。
その点、海外移籍して今話題になっているレアルマドリードの久保建英は、高度なプレーだけでなくその語学力にも注目が集まっている。
小学校時代にすでに海外移籍してバルサ入りした久保建英。
当然スペインでの生活に慣れているだけでなく、
スペイン語はもちろん、英語でもチームメイトと積極的に会話している様子が伝えられている。
中でもスペインバルセロナ地方のカタルーニャ語はほぼ完ぺきに話せるらしいからすごい。
サッカー以外の世界でも日本人がイマイチ活躍できていないのは、外国語、特に英語が話せないことが大きな原因だ。
ビジネスや政治の世界なら通訳も失敗が許されないうえに専門用語も求められるから大変だけれども、日常生活レベルなら少々の失敗をしても大きな問題にならない。
だから単語の羅列でもいいのでどんどん話しかけて失敗を繰り返したほうが言葉も覚えるし、相手とのコミュニケーションもとれるようになる。
これはボクが海外旅行に行った時も感じたことだ。
その意味で久保建英が期待以上の結果を出す可能性は高いし、今回海外移籍した安部裕葵や冨安健洋、前田大然などもぜひ成功してほしい。